みなさまこんにちは！LIFE LABのDAI研究員です！！
かつて「会社員＝安定」という考えは常識でした。
終身雇用、年功序列、退職金制度など、会社にいれば将来は安泰だと思われていた時代。
しかし今、その神話が音を立てて崩れています。
年功序列の廃止、非正規雇用の増加、副業解禁など、働き方は大きく変化し、「安定を得るには会社員でいるしかない」という価値観に疑問を持つ人が増えています。
本記事では、なぜ会社員神話が崩壊しつつあるのか、その背景と、安定を手放して「自立」するための現実的な方法を具体的に解説します。
今の働き方にモヤモヤしている方、自分らしいキャリアを築きたい方にとって、新たな一歩を踏み出すきっかけになる内容です。
なぜ「会社員＝安定」の時代は終わったのか？
かつて日本では、「会社に勤めていれば一生安泰」という価値観が当たり前でした。
いわゆる“終身雇用”や“年功序列”の文化がそれを支えていたからです。
しかし、2025年現在、その常識は大きく揺らいでいます。主な理由は以下の5つです。
1. 終身雇用制度の崩壊
経団連やトヨタなどの大企業が「終身雇用の維持は難しい」と公言したように、企業側も従業員を一生守り続ける余裕がなくなってきています。
経済環境の変化、グローバル競争、少子高齢化など、外部要因によって会社の体力が持たなくなっています。
2. 大企業でも倒産やリストラは当たり前に
最近では、大手企業でも希望退職を募るケースが続出しています。
かつて安定の象徴だったJALやシャープなども、経営難により大規模リストラを実施。
もはや「大企業だから安心」とは言えない時代です。
3. AIと自動化の進化
AIの進化により、事務職や単純労働の多くは自動化の波にさらされています。
これにより、従来の“いて当たり前”だった職種が急速に不要となり、「安定」を求めていた人たちが職を失うリスクが高まっています。
4. 副業・フリーランスの普及
国が副業を推進する背景には、「一社依存では危険」という前提があります。
今や副業は収入を増やす手段だけでなく、リスクヘッジとしても常識になりつつあります。
5. 若者世代の価値観の変化
Z世代を中心に、「一つの会社に人生を捧げる」より、
「自分らしい働き方」や「自由なライフスタイル」に重きを置く傾向が強まっています。
そもそも“安定”の定義が変わってきているのです。
「自立」とはどういうことか？
では、「会社員＝安定」の価値観を手放す今、私たちはどう生きていくべきなのでしょうか？
そのキーワードとなるのが「自立」です。
自立とは、単なる独立開業やフリーランスになることではありません。
以下のような意味を含みます。
1. 収入源を複数持つ
最も基本的な自立は「経済的自立」です。
一社からの給料だけに頼るのではなく、ブログ、投資、副業、スキル販売など、複数のキャッシュポイントを持つことが重要です。
2. 自分の市場価値を理解する
自立には「他人に依存しない働き方」が欠かせません。
そのためには、自分のスキルや経験がどこで・誰に・どのように役立つのかを常に見つめ直し、磨き続けることが求められます。
3. 思考の自立：会社の価値観に染まらない
会社で働いていると、いつの間にか「会社が言うことが正しい」と思い込んでしまうことがあります。
しかし、自立とは「自分の頭で考えて決める力」です。
たとえ会社の方針でも、自分にとって正しくなければ従わないという軸を持つことが、自立の第一歩です。
4. 人間関係の自立
職場の人間関係に依存していると、環境の変化に弱くなります。
自立している人は、会社の枠を越えて、自分の価値観や人生観を共有できるコミュニティや仲間を持っています。
5. 精神的自立：リスクに耐えるメンタルを育てる
会社に依存する人ほど、変化を怖がります。
自立している人は、「リスク＝成長のチャンス」と捉え、自分の意志で未来を切り拓いていく勇気を持っています。
自立＝孤独ではない
ここで大切なのは、「自立＝孤独」ではないということです。
むしろ、自立とは「自由に人と関わる力」と言えます。
会社や上司に“縛られている関係”から、自分の意思で人とつながる関係へとシフトするのが、真の自立なのです。
副業からスタートしてもいいし、会社に属しながらでも実現可能です。
「依存しない働き方」を目指すのが本質です。
【安定を手放すための5つのステップ】
「会社員＝安定」という常識が崩れつつある今、「自立」へと踏み出すためには、段階的な準備が欠かせません。
いきなり辞表を叩きつけるのではなく、戦略的に行動を積み重ねていくことが、自立成功の鍵になります。
ここでは、会社の安定を手放して「自立」するための5つの実践的ステップをご紹介します。
ステップ①：まずは【価値観の棚卸し】から始める
自立とは「自分の人生を自分で決めること」
その出発点になるのが、あなたの価値観や人生の優先順位を明確にすることです。
チェックリスト：
- 自分が本当にやりたいことは何か？
- 「仕事」に何を求めているか？（収入？自由？創造性？）
- 10年後、どんな生活を送っていたいか？
曖昧なままでは、目指す自立像も不明確になります。
価値観を掘り下げることで、進むべき方向が明確になります。
ステップ②：【会社に依存しない収入源】を構築する
自立するためには、まず「生活費」を自分の力で稼ぐ手段が必要です。
いきなり独立するのではなく、副業などで小さく始めて、会社に依存しない収入源を少しずつ作っていきましょう。
代表的な方法：
- ブログやアフィリエイト
- スキル販売（ココナラ、ストアカなど）
- オンライン物販（メルカリ、Amazon）
- Webライティング・動画編集などの在宅ワーク
ポイントは「継続性」と「スケーラビリティ」です。
最初から稼げなくても、積み上げることで大きな武器になります。
ステップ③：【固定費を見直し】経済的な自由度を高める
会社の安定を手放すということは、収入が不安定になる可能性もあります。
そのリスクを減らすためには、「支出を減らす」ことが非常に効果的です。
見直すべき項目：
- 家賃（実家に戻る、郊外に引っ越す）
- 通信費（格安SIMに切り替える）
- サブスクの見直し（不要なものは解約）
- 保険（過剰な保障がないかチェック）
自立の第一歩は「自由に動ける状態」をつくること。
経済的な身軽さは、それを後押ししてくれます。
ステップ④：【スキルアップ】と【人脈づくり】を同時並行で行う
自立した生き方には、「自分のスキルで価値を提供する力」が必要です。
同時に、自立後の仕事の広がりやチャンスは“人とのつながり”によって生まれることが多いのも事実です。
やるべきこと：
- 自分の得意分野を深堀りし、発信する（SNSやブログ）
- コミュニティに参加して仲間と情報交換する
- スキル系の講座に参加して学びを増やす
知識や人脈は、時間をかけて育てるものです。
会社にいるうちから少しずつ動き始めましょう。
ステップ⑤：ある程度形になったら【スモールステップで独立】
副業がある程度育ってきたら、まずは「週3勤務」や「時短勤務」など、自分の時間を確保する働き方へと移行してみましょう。
いきなりフル独立するのではなく、スモールステップで進めるのが成功の鍵です。
独立準備の例：
- 会社の退職前に3ヶ月分の生活費を確保
- クラウドソーシングで仕事を安定的に受けられるようにする
- 自分のWebサイトやサービスを持つ
自立とは、「会社を辞めること」ではなく、「会社に依存しない働き方を選べること」
選択肢を持つことで、人生の自由度が格段に上がります。
「自立＝孤独」ではない。仲間とつながる時代へ
かつて「自立する」という言葉には、“ひとりで全てをこなす”というイメージが強くありました。
しかし、現代において「自立」は決して「孤独」や「孤立」を意味するものではありません。
むしろ今は、自分の軸を持ちつつ、価値観を共有する仲間とつながることこそが、真の自立だといえるのです。
たとえばフリーランスや起業家の中には、オンラインコミュニティや勉強会などで積極的に情報交換を行い、支え合って活動している人たちが多くいます。
会社という枠組みに属していなくても、人とのつながりを持つことで、むしろ自由度が高く、かつ豊かな人間関係を築けるのです。
また、SNSやオンラインサロン、Slackグループなど、現代のテクノロジーは「孤独にならないためのインフラ」を整えています。
自立とは、物理的・組織的な“囲い”から出ることではありますが、精神的なつながりを自ら築ける人こそが、持続的に活躍できるのです。
「自立＝孤独」ではなく、「自立＝選べる人間関係」
この価値観の変化が、人生の質を大きく変えていきます。
会社員を否定しない、でも依存しないという選択
ここまで読むと「会社員を辞めるべきなのか？」と感じた方もいるかもしれませんが、そうではありません。
会社員という働き方を否定する必要はありません。
問題はそこに“依存”してしまうことです。
たとえば、
「給料は会社が決める」「異動も昇進も会社任せ」「転職のスキルもない」「副業もできない」
このように、全てを組織に委ねてしまう状態こそが危険なのです。
企業の寿命が短くなり、終身雇用が崩れた今、会社員として働くにしても、自分自身の価値を高め、どこでも通用する力を育てておく必要があります。
一方で、会社員だからこそ得られる経験・人脈・安定収入もあるでしょう。
それを活かしながら、副業・学び・発信などを通じて、徐々に“自分の力で稼ぐ力”を育てることが理想的なスタンスです。
つまり、「会社にいないと生きていけない」という状態を抜け出し、「会社があってもなくても生きていける」状態にシフトすること。
これが依存しないということです。
「会社員を辞める」のではなく、「会社に依存しない力を持つ」
このマインドが、今後の働き方のカギとなります。
まとめ
”自立とは「選べる自由」を持つこと”
自立という言葉に、かつてのような「孤高の戦士」のようなイメージはもうありません。
今の時代に必要なのは、つながりを持ちながら、自分の選択に責任を持ち、自分の価値を高めていくこと。
それが真の「自立」であり、「安定」以上の幸福をもたらします。
あなたがもし、会社の枠に窮屈さを感じているのなら、焦らず一歩ずつ「依存しない力」を育てていきましょう。
今はまだ漠然としていても、自分の軸と仲間がいれば、必ず前に進めます。
自立とは、「選べる自由を持つ人生」を手に入れること。
これからの時代、その選択肢はあなたの手の中にあります。
「自立した生き方」へと一歩踏み出すためのヒントになれば幸いです。
コメント