みなさまこんにちは!LIFE LABのDAI研究員です!!
物を買っても、しばらくすると満足感は薄れていく。
でも、思い出に残る経験は、いつまでも心に残るものです。「人生を豊かにするお金の使い方」として、今注目されているのが「経験消費」
この記事では、なぜ経験にお金を使うと満足度が高まるのか、そのメリットや実例、今すぐ始められる実践アイデアをご紹介します。

経験にお金を使うとは? モノより「記憶」に投資する
「経験にお金を使う」とは、一時的な物欲ではなく、心に残る体験にお金を使うことです。
たとえば、最新のスマートフォンを買う代わりに、家族との旅行や大切な人とのディナーを楽しむといった選択がこれに当たります。
私たちの生活の中では、ついモノを買うことで満足感を得ようとしてしまいます。
しかし、モノの価値は時間とともに目減りし、当たり前の存在になっていくのが常です。
それに対して、経験から得た感情や思い出は、むしろ時間とともに深まっていくのです。
たとえば、3年前のバッグの記憶は薄れても、3年前に訪れた旅先の思い出は、写真や会話を通して何度でも思い返せるでしょう。
経験は記憶の中で何度でも再生できる「心の資産」なのです。
なぜ経験にお金を使うと人生が豊かになるのか?

1. 時間と感情がリンクして記憶に残るから
人は、感情が強く動いた瞬間をよく覚えていると言われています。
たとえば、美しい景色を見て感動した瞬間、ライブで涙した瞬間、仲間と笑い合った時間
──そうした経験は、感情とセットで記憶に深く刻まれるため、人生を振り返ったときに「幸せな時間だった」と感じやすいのです。
2. 自分の「価値観」に気づける
旅行やイベント、学びの体験などを通して、自分が何に感動し、何に興味があるのかを再確認できます。
これは、自分自身を知る「内省」のプロセスでもあり、人生の方向性を定めるヒントにもなります。
3. 他人と比べる必要がなく、自己満足できる
物を買うと、つい「もっといいモノを持っている人がいる」と比較しがちです。
ところが、経験は“自分だけのもの”
たとえ他人に自慢できるものでなくても、自分が満たされるなら、それだけで価値があるのです。
他人との比較から解放され、「自分の人生を楽しんでいる」実感が得られます。
4. 幸福感が長続きする
物を買ったときの満足感は短期的ですが、経験は思い出として何度も再体験できます。
「またあそこに行きたいな」「楽しかったな」という記憶が、日常の活力につながるのです。
心理学でも、経験への支出のほうが持続的な幸福度をもたらすと報告されています。
5. ストーリーが生まれるから人間関係が豊かになる
経験には「エピソード」がつきものです。
「あのとき、〇〇だったよね」と誰かと語り合える記憶は、人とのつながりを深め、共感や笑顔を生み出す源となります。
これは、SNSや会話のネタにもなり、人生に彩りを与えてくれる要素です。
お金を「経験」に使った人の実例
◆会社員Aさん(30代女性)|初めての一人旅で自分の価値観に気づけた
都内のIT企業で働くAさんは、仕事に追われる日々の中、「本当にこのままでいいのか?」とモヤモヤしていたそうです。
そんなとき、思い切って有給を取り、初めての一人旅へ。
目的地は、ずっと行きたかった京都。「自分のペースで動ける」ことが思った以上に快適で、旅の中で自分が本当に大切にしたいものや、心地よさの基準を再確認できたといいます。
「あの旅がなければ、転職やライフスタイルの見直しに踏み出せなかったかも」とAさん。
モノでは得られない“気づき”と“変化のきっかけ”が、たった3万円の旅で手に入ったのです。
◆夫婦Bさん(40代)|結婚記念日の体験ギフトで夫婦仲が復活
結婚15年目を迎えたBさん夫婦は、家事や育児に追われる中で会話も少なくなっていたとのこと。
そこで、いつもとは違う結婚記念日を過ごそうと、「陶芸体験+温泉宿泊ギフト」をプレゼントし合いました。
「笑い合ったのが久しぶりで、心の距離がぐっと縮まりました」とBさん。
体験を通じて「一緒にいることの意味」を再確認できたと語ります。
高価なモノを贈るよりも、“共に過ごす特別な時間”の方が価値があると実感したそうです。
◆学生Cさん(20代)|ライブやフェス参加が自己肯定感につながった
音楽が大好きなCさんは、アルバイト代の多くをライブやフェス参加に使ってきたそうです。
一見すると無駄遣いに思えるかもしれませんが、「好きなものを全力で楽しんだ記憶」が、就職活動や人間関係の中で支えになっていると話します。
「あのときのワクワクや仲間との一体感が、自分のアイデンティティになってる」
経験にお金を使うことで、自分の“軸”が強くなったと感じているようです。
経験にお金を使うときの注意点

1. 「見栄」のための経験になっていないかを確認する
SNS映えや他人に自慢することを目的にした旅行やイベントは、本当の満足感や自己成長にはつながりにくい傾向があります。
「誰かに見せるため」ではなく、「自分が本当にしたいか」で選ぶのが鉄則です。
2. 感情を味わい尽くす意識を持つ
経験をしても、スマホばかり見ていたり、心が上の空だったりすると、せっかくのお金も記憶に残りません。
「今この瞬間」を味わうマインドフルネスの姿勢が、経験の価値を最大限に引き出します。
3. 家計やライフプランとのバランスも忘れずに
体験への投資は人生を豊かにしますが、家計を圧迫してしまっては本末転倒です。
旅行やイベントなども、月の予算を決めた上で計画的に取り入れましょう。
おすすめは「体験予算」という枠を設けること。
浪費ではなく、計画的な“未来への投資”に変わります。
4. 経験は「積み重ね」で価値が育つ
1回の旅で劇的な変化が起こることは少なく、日々の小さな経験の積み重ねが心の豊かさを育てていきます。
たとえば、月1回の読書会や、美術館巡り、家族での定期的な食事時間も立派な“経験投資”です。
体験に使ってよかった!おすすめランキングTOP10
モノを買うより“体験”に投資したほうが人生が豊かになる――そんな実感を持つ人が増えています。
ここでは、実際に多くの人が「お金を使ってよかった」と感じた体験TOP10を紹介します。
- 1位:一人旅(国内・海外)
金額目安:3万円〜10万円
得られる効果:自分を見つめ直す時間、価値観の広がり、視野が広がる - 2位:コンサート・ライブ
金額目安:5,000円〜2万円
得られる効果:感情の爆発、ストレス発散、仲間との一体感 - 3位:習い事(料理・ダンス・絵画など)
金額目安:月5,000円〜1万円
得られる効果:スキル向上、自己肯定感アップ、仲間との出会い - 4位:温泉旅行
金額目安:1万円〜3万円
得られる効果:心と体のリフレッシュ、自然とのふれあい - 5位:フェス・イベント参加
金額目安:1万円〜3万円(交通費含む)
得られる効果:非日常の刺激、コミュニティ形成 - 6位:美術館・博物館めぐり
金額目安:1,000円〜3,000円
得られる効果:感性が磨かれる、日常に新しい視点を取り入れる - 7位:グランピング・アウトドア体験
金額目安:1万5,000円〜3万円
得られる効果:自然との調和、デジタルデトックス、会話の充実 - 8位:体験型ギフト(陶芸・乗馬・スパなど)
金額目安:5,000円〜2万円
得られる効果:新しい趣味の発見、パートナーや家族との思い出作り - 9位:オンラインセミナー・講座
金額目安:無料〜1万円
得られる効果:学び直し、スキルアップ、自信の強化 - 10位:カウンセリング・コーチング体験
金額目安:5,000円〜1万5,000円
得られる効果:自己理解の深化、人生の方向性が明確になる
モノは時間とともに価値が減りますが、体験は「記憶」として一生残ります。
自分の心が動く瞬間にお金を使うことで、人生はもっと豊かに、彩りあるものになるはずです。
まとめ

“「経験」にこそお金を使って人生を豊かに”
物は壊れるけれど、経験は一生心に残る資産。
幸福感、自己成長、人間関係、ストレス解消など、多くの面で私たちの人生を支えてくれます。
今あるお金の使い方を少し見直し、「経験」に投資する習慣を取り入れてみてください。
小さな一歩が、あなたの人生を豊かに変える大きな一歩になるかもしれません。
まずは、週末に「やってみたかったこと」にチャレンジしてみましょう!
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