みなさまこんにちは!DAI研究員です!
今回は、前回ご紹介した「親目線Ver」の続編、「子ども目線Ver」をご紹介します!!
あなたは「親との距離感、ちょっとしんどい…」と感じていませんか?
大人になっても、親との関係にモヤモヤを抱えている人は多いもの。
「もっとわかってほしい」「そっとしておいてほしい」――そんな気持ち、あなただけではありません。
この記事では、子ども側の立場から、親との適度な距離感を築く方法をわかりやすく解説します。

なぜ親との距離感が悩みの種になるのか?
親との関係は、人生の土台を形づくる非常に重要なものです。
しかし、成長するにつれて「親との距離感」に違和感を覚えることは多くの人に共通しています。
とくに思春期や社会人になってからは、自分の価値観やライフスタイルが明確になり、親とのズレを意識しやすくなります。
では、なぜ距離感の問題がこんなにも大きな悩みになるのでしょうか?
以下に、よくある理由を挙げてみましょう。

- 親の期待が重く感じる
進路、就職、結婚など、人生の選択に対して親が「こうあるべき」と強く期待すると、自分の意思とのギャップにストレスを感じます。 - 自立したいのに口を出される
大人になっても生活や考え方に過干渉されると、自分を信じてもらえていないような気持ちになることも。 - 罪悪感やプレッシャーが生まれる
「親がこんなにしてくれているのに…」「言う通りにすべきなのかな」といった感情が、心の自由を奪います。 - 自己表現が難しくなる
親がいつも先回りして話を決めてしまったり、否定から入ったりする場合、自分の本音が言いづらくなります。
このような背景から、親との距離感は「近すぎても、遠すぎても」悩みの種になりやすいのです。
大切なのは、“適度な心理的スペース”を保つこと。
そのためには、自分自身の心の状態に気づくことが第一歩です。
こんなときは要注意!距離が近すぎるサイン
距離が近すぎる親子関係は、一見すると仲が良さそうに見えるかもしれません。
しかし、次のような状況があれば、知らず知らずのうちに「依存関係」や「心理的な息苦しさ」を生んでいる可能性があります。
- ちょっとしたことも毎日報告している
今日何を食べたか、どこへ行ったかまで報告していないと落ち着かない…それは無意識の“監視状態”かも。 - 親の機嫌で自分の感情が左右される
「怒らせたらどうしよう」「悲しませたくない」と常に親の感情を気にして行動している。 - 親の意見を優先して自分の意思を後回しにする
「やりたいことがあるけど、親が反対しそうだから」と諦めてしまう。 - 頻繁なLINEや電話にストレスを感じる
返信が遅れると不機嫌になる、既読になっていないだけで心配されるなど、連絡の頻度が過剰。 - 親に相談しないと決断できない
どんなに小さなことでも親の許可がないと不安になる場合、自立が難しくなっている可能性も。
距離が近すぎる状態が長く続くと、自分の人生を自分で選び取る力が育ちにくくなります。
また、精神的な疲れやストレスが慢性化し、結果的に親との関係性にも悪影響を及ぼしかねません。
「親との関係が重い」「距離を取りたい」と感じたときは、それはあなたの心からのSOSサイン。
少しずつでも構わないので、自分の気持ちを大切にする時間を作るようにしましょう。
大切なのは、無理に応えようとせず、自分の気持ちに正直になることです。
適度な距離感をつくるための3つのヒント
親との距離感に悩んでいるとき、
「どうやって伝えたらいいかわからない」「冷たいと思われたら嫌だな」
と感じるのは当然のことです。
ここでは、自分の心を守りながら、親と健全な距離を保つための3つのヒントをご紹介します。

1. 「物理的距離」を意識する
実家暮らしや頻繁な連絡がある場合、物理的に近い距離が心理的な圧を生むこともあります。
自分の部屋に鍵をつける、予定をあえて合わせない、連絡の頻度を少し減らすなど、まずは“距離”を変えることから始めてみましょう。
2. コミュニケーションに「枠」をつくる
親との会話がいつの間にか干渉や説教になる場合は、時間やテーマを決めて話すのも効果的。
たとえば、「今日の夕食後の30分だけ話す」「進路の話は週末だけにする」など、話すタイミングを限定するだけで気持ちがラクになります。
3. 感情は素直に、でも冷静に伝える
「うるさいな!」「放っておいてよ!」と感情的に言ってしまうと、親も防衛的になり関係がこじれます。
おすすめは「私はこう感じている」と伝える“Iメッセージ”
例:「干渉されると、私は少し窮屈に感じてしまうんだ」「もう少し自分で決めてみたいんだ」
自分の気持ちを冷静に言葉にすることで、相手に伝わりやすくなります。
適度な距離感は、「親を拒絶すること」ではありません。
自分の人生を自分らしく生きるための必要なスペースを保つことなのです。
それでも疲れてしまうときは?
どんなに工夫しても、相手が変わらなかったり、自分の心がついていかないこともあります。
そんなときは、無理に“良い関係”を築こうと頑張らなくても大丈夫です。
まずは、自分の心のケアを最優先に考えてみましょう。

無理に話そうとしない
気持ちがしんどいときは、距離を置いていいのです。
LINEの返信を遅らせる、一時的に連絡を控えるのもOK。
信頼できる第三者に相談する
学校の先生、友人、カウンセラーなど、身近にいる信頼できる大人に気持ちを話すだけで、心が軽くなることがあります。
「親=絶対」ではないと理解する
親の意見や期待がすべて正しいわけではありません。
自分自身の感情や判断を信じていい。あなたの人生は、あなたのものです。
一人の時間を意識的につくる
趣味、散歩、カフェで読書など、自分と向き合える時間を持つことで、親との関係も冷静に見直せます。
どんな親でも、完璧ではありません。
そしてあなたも、常に「親孝行」である必要はありません。
一歩ずつ、あなたらしく進んでいきましょう。
親の存在は大切。でも、自分の心を守ることはもっと大切です。
まとめ

“ちょうどいい距離が、関係を深める”
親との関係は、「近すぎても」「遠すぎても」苦しくなります。
大切なのは、自分にとっての「ちょうどいい距離」を見つけること。
そして、自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ自立した関係性をつくっていくこと。
あなたが笑顔でいられる関係こそが、親にとってもうれしいはずです。
少しずつ、自分の気持ちを大切にするコミュニケーションを始めてみましょう!
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