みなさまこんにちは!DAI研究員です!!
「気づけば周りに合わせてばかり」「なんとなく日々が過ぎていく」
—— そんな感覚を抱いたことはありませんか?
現代社会は便利になった一方で、情報や価値観があふれ、知らぬ間に“他人の人生”を生きてしまいやすい時代です。
仕事の選び方、ライフスタイル、幸せの基準までもが、社会やSNSの空気に左右されがちです。
しかし、人生を豊かにするためには、「自分の人生の主導権を取り戻すこと」が欠かせません。
本記事では、心理学・行動科学の観点から「流されない生き方」をつくる方法をわかりやすく解説します。

なぜ人は社会に流されてしまうのか?
私たちは「自分の意志で選んでいる」と思いがちですが、 実際には多くの場面で、無意識に「社会の流れ」に従っています。
それは意思が弱いからではなく、人間の本能として組み込まれているものです。
心理学者ソロモン・アッシュの有名な実験では、 明らかに間違った答えをグループ全員が選ぶと、 約7割の人が「自分もそうだ」と間違った選択をしてしまいました。
これは「同調行動」と呼ばれ、社会的な安心感を優先する人間の性質を示しています。
つまり、「みんながそうしているから安心」「誰かが正しいだろう」という気持ちが、 私たちを“流れ”の中へ自然に押し流してしまうのです。
さらに現代では、SNSやメディアがこの傾向を加速させています。
「いいね」の数、「フォロワー数」「トレンド」といった“可視化された評価”が、 私たちの脳を報酬回路で刺激し、 「他人と同じであること」に安心を感じやすくします。
その結果、「他人の基準」で物事を判断しがちになり、 自分の価値観や感情を置き去りにしてしまうのです。
たとえば、
- 本当は転職したいのに「今の職場を辞めるのは不安」
- 本当は違う生き方をしたいのに「親や世間が反対しそう」
そんな“同調の圧力”が、知らないうちに人生の主導権を奪っていきます。
でも、これは人間として“自然な反応”です。
大事なのは、「なぜ流されるのか」を理解し、 その上で「自分で選ぶ力」を取り戻すことです。
それが、次に紹介する「自分軸」の考え方です。
流されない人の共通点:自分軸がある
社会に流されずに生きている人は、特別な才能を持っているわけではありません。
彼らの共通点は、外の意見よりも「自分の感覚」を信じて行動していることです。
つまり、「何が正しいか」ではなく、「自分にとって心地いいか」を基準にしています。
この“自分軸”は、人生の羅針盤のようなものです。
自分の価値観・優先順位・理想の生き方を明確にすることで、 他人の意見や流行がどう変わっても、「自分はこうしたい」と選択できるようになります。
たとえば、
- 「収入よりも自由な時間を大切にしたい」
- 「人の役に立つ仕事をしたい」
- 「家族との時間を最優先にしたい」
など、自分の中で“何を大切にしたいか”が明確になっていれば、 他人の成功や社会の常識に惑わされにくくなります。
行動心理学の研究では、「内的基準(internal locus of control)」が強い人ほど、 ストレス耐性が高く、幸福度も高いことがわかっています。
これは、外部の出来事に左右されず、 「自分の行動で人生をコントロールできる」と感じている人の特徴です。
一方で、他人の評価や環境に依存する「外的基準(external locus of control)」が強い人は、 常に比較や不安に悩まされやすくなります。
社会に流されない人とは、つまりこの“内的基準”を持っている人のことなのです。
そして、自分軸を作るための最初の一歩は、 「何を手に入れたいか」よりも、 「何に違和感を感じているか」に気づくこと。
他人の価値観に合わせているときほど、 心のどこかで「少し苦しい」「無理している」と感じる瞬間があります。
その小さな違和感こそ、自分軸の“芽”なのです。
流されない人は、強い人ではなく、自分に正直な人。
自分の感覚を丁寧に拾い上げ、「これは自分らしい」「これは違う」と選び取る力を磨いている人です。
社会に流されない人生をつくる3つのステップ
「社会に流されず、自分の意志で生きたい」——。
そう願っていても、日常の中ではつい“周りのペース”に合わせてしまうものです。
ここでは、心理学的にも効果が認められている、自分軸を育てる3つのステップを紹介します。

STEP1:情報の“断捨離”をする 【流されないための土台づくり】
私たちが社会に流される最大の原因は、情報の洪水に飲み込まれているからです。
SNS・ニュース・広告などから、1日あたり3万件以上の情報を受け取っているといわれています。
これでは、どんなに意志の強い人でも、自分の考えを保つのは難しいもの。
まずは「何を見ないか」を決めることが大切です。
具体的には、
- SNSのフォローを整理する(ネガティブ・比較的な投稿はミュート)
- ニュースアプリの通知をオフにする
- 1日の情報摂取時間を“朝と夜の2回”に限定する
など、情報を絞ることで思考がクリアになり、本当に必要なものだけが残ります。
行動科学ではこれを「選択のパラドックス」と呼びます。
選択肢が多いほど人は混乱し、満足度が下がるという研究結果があります。
つまり、社会のノイズを減らすことが、“自分の声”を聞き取る第一歩なのです。
STEP2:自分の「価値観マップ」を書き出す 【何を大切にしたいかを可視化】
次に、自分軸の中心となる「価値観」を明確にしていきます。
価値観とは、「これがあると心が満たされる」「これが欠けると違和感がある」という感情の基準のこと。
これを言語化することで、判断や選択にブレがなくなるのです。
方法はシンプルです。
紙に「大切にしたいこと」を10個書き出してみてください。
たとえば、
- 家族との時間
- 自由な働き方
- 成長できる環境
- 健康・安心
- 人の役に立つこと
書き出したら、次に「なぜそれが大事なのか?」を一つずつ掘り下げます。
この“理由”を明確にすることで、あなたの中の“本音”が見えてきます。
心理学ではこれを自己認知の深化(self-awareness)と呼び、幸福度を高める重要な要因とされています。
価値観マップを持っている人は、迷ったときに「自分ならどちらを選ぶか」と 自然に判断できるようになります。
これが「流されない判断力」の源になります。
STEP3:小さな“自分選択”を繰り返す 【自分軸を行動に落とし込む】
最後のステップは、自分の意志で選ぶ練習を日常の中に取り入れることです。
いきなり大きな決断(転職・引越しなど)をする必要はありません。
むしろ、小さな選択を積み重ねることが、最も効果的です。
たとえば、
- ランチを「周りに合わせる」ではなく「自分が食べたいものを選ぶ」
- 休日を「誘われたから行く」ではなく「本当に行きたいか」で決める
- SNSで「いいね」を押す前に「本心から共感しているか」を意識する
こうした些細な行動が、“自分で決めた”という感覚を育てていきます。
行動心理学では、人は「自分の選択を繰り返すほど、その選択を信じやすくなる」とされています。
つまり、小さな“自分選択”が積み重なるほど、他人に流されにくい心が形成されていくのです。
最初は違和感があるかもしれません。
しかし続けるうちに、「自分で選ぶ」ことが自然になります。
そしてある日、周囲の声に振り回されず、“自分のリズムで生きている”感覚を手に入れられるでしょう。
自分の軸を育てる3つの習慣
「自分の軸を持ちたい」と思っても、それは一晩で手に入るものではありません。
軸は、日々の小さな選択や意識の積み重ねによって育っていくもの。
ここでは、今日から実践できる“自分の軸を育てる3つの習慣”を紹介します。

習慣1:1日5分、自分の“感情ログ”をつける
自分の軸を育てる第一歩は、「今の自分の感情を知ること」です。
人はつい“正解”を外に求めてしまいますが、答えは常に自分の中にあります。
1日5分でいいので、今日あった出来事の中から「嬉しかったこと」「嫌だったこと」を1行ずつ書き出してみましょう。
例えば、
- 上司に感謝された ➡ 嬉しかった(認められることが自分の価値観)
- 約束を破られた ➡ モヤモヤした(誠実さを大切にしている)
このように書き出すことで、自分が何を大事にしているかが少しずつ見えてきます。
これが“軸のタネ”になります。
習慣2:判断の前に「本当に自分が望んでいるか?」と問いかける
社会に流されない人は、常に「これって本当に自分が望んでいる?」と自問しています。
行動心理学でいう“自己決定感”を意識することが、ブレない選択のコツです。
たとえば、
- 仕事の依頼を引き受ける前に「本当にやりたいのか?」
- 買い物をする前に「心から必要だと思っているか?」
- 人の誘いに乗る前に「無理していないか?」
と、一呼吸置いてみる。
それだけで、“反射的な他人軸”から“意識的な自分軸”へと切り替わります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、続けていくうちに自分の中に“判断の基準”ができ、 自然と周囲に流されにくくなります。
習慣3:小さな「やらないことリスト」を持つ
「やることリスト」だけでなく、「やらないことリスト」を持つのも効果的です。
自分の軸を保つには、“何を手放すか”がとても重要です。
たとえば、
- 人の悪口を言わない
- SNSで比較しない
- 興味のない誘いには無理に乗らない
このようなルールを明確にすることで、心の余白が生まれ、 本当に大切なことに時間とエネルギーを使えるようになります。
心理学では、こうした「自己境界」を意識することが、 ストレス耐性や幸福度を高めるといわれています。
つまり、“やらない勇気”を持つことが、社会に流されない生き方の鍵なのです。
社会に流されない人は、“柔軟”に生きている
「社会に流されない」と聞くと、頑固で人に流されない“硬い強さ”を想像しがちです。
しかし実際に自分軸を持っている人ほど、驚くほど柔軟です。
彼らは、他人の意見を拒絶するのではなく、「一度受け止めて、自分の中で咀嚼する」ことができます。
だからこそ、どんな状況でも落ち着いていられる。
これは心理学でいう“内的安定性”であり、 強いストレスや変化の中でも自分を保てる人の特徴です。
社会に流されない生き方とは、孤立することではありません。
むしろ、自分の意見を持ちながら、他者の考えも尊重できる“しなやかなバランス感覚”を持つこと。
この柔軟さが、人間関係を良好に保ちつつ、自分の道を進む力になります。
竹のように、風が吹いてもしなやかに揺れながらも、根はしっかり地に張っている。
そんな生き方が、これからの時代に必要とされる「本当の強さ」なのかもしれません。
まとめ

”人生の主導権を取り戻すための自分軸を鍛える”
社会に流されない人生をつくるとは、 「誰にも左右されない完璧な生き方」ではありません。
むしろ、自分を理解し、柔らかく自分の選択を積み重ねることです。
他人のペースで生きる時間を少しずつ減らし、「自分で選んだ」と感じられる時間を増やす——。
その積み重ねが、最終的に“自分らしい人生の軸”を作っていきます。
今日からできることはたったひとつ。
何かを選ぶとき、「これ、本当に自分が望んでいること?」と一度立ち止まること。
その小さな問いが、流されない人生への第一歩になります!!


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