こんにちは。「LIFE LAB 人生を豊かにする人生の研究室」へようこそ。
「自分の意見を伝えたいけれど、相手に嫌われそうで言えない」「主張すると、わがままと思われそう」――こんな悩みを抱えていませんか?
実は、自己主張が上手な人ほど、同時に共感力も高く、「聞く力」と「伝える力」の両方を使いこなしています。
この記事では、自分の意見をしっかり持ちながらも相手との関係を壊さない「バランスのよい自己主張」のコツを解説します。
なぜ「自己主張」と「共感力」のバランスが重要なのか?

一方的な主張は相手に「押しつけ」と感じられ、反感を買いやすくなります。
逆に、共感ばかりして自分の意見を言わないと、「何を考えているのかわからない」と信頼を得にくくなります。
大切なのは、相手の立場を理解しつつ、自分の気持ちや意見も素直に伝えること。
このバランスが取れると、対人関係のストレスが減り、信頼や影響力も自然と高まります。
自己主張ができないとどうなる?
- 言いたいことを我慢してストレスがたまる
- 相手に流されやすく、自信を失っていく
- 本音が伝わらず、誤解されることが増える
- 「都合のいい人」として扱われる
自己主張は「自分を守るためのスキル」
押しつけではなく、誠実な伝え方さえ身につければ、むしろ人間関係は良好になります。
共感力と主張を両立させる5つのコツ

① 「聞く姿勢」を最初に見せる
意見を伝える前に、まずは相手の話をしっかり聞くことが基本です。
ここで重要なのは、「言葉」だけでなく「態度」です。
うなずき、目線、相づち、相手の言葉の繰り返しなどを意識すると、相手は「ちゃんと受け止めてもらえている」と感じます。
効果:信頼関係が築かれやすくなり、自分の意見も受け入れられやすくなる。
会話例:
×「でも、それってさ…」
○「なるほど、そういう風に感じてたんだね。実は私は…」
② 「I(アイ)メッセージ」で伝える
「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じた」と自分の感情や立場を主語にして伝える方法です。
相手を責める口調にならず、冷静に主張が伝えられるため、対立を避けやすくなります。
効果:相手の防衛反応を和らげ、素直に受け取ってもらいやすくなる。
会話例:
×「いつもあなたって遅いよね」
○「私は、約束の時間を守ることを大切にしているんだ」
③ 結論をシンプルにする
言いたいことがあるときほど、回りくどい言い方をしてしまいがちですが、伝えたい要点は1つに絞って明確に言葉にすることが効果的です。
特に感情が伴う話題では、前置きが長くなると相手は「何が言いたいの?」と混乱し、かえって誤解を招きます。
効果:要点が伝わりやすく、主張が明確になる。
会話例:
×「前から気になってたんだけど、やっぱりちょっと思うところがあって…」
○「今日は少し相談したいことがあって、●●について話したいんだ」
④ 相手の立場や背景に共感を示す
たとえ意見が異なっても、まずは「あなたの立場も理解している」という姿勢を見せることで、衝突を避けながら主張ができます。
人は「自分の気持ちを分かってくれた」と感じると、相手の話を受け入れやすくなるという心理効果(返報性)があります。
効果:対話が対立ではなく、建設的な方向に進みやすくなる。
会話例:
×「でも、それってあなたがちゃんとやってないからでしょ?」
〇「忙しい中で対応してくれているのはわかるよ。でも、この部分だけは少し気になっていて…」
⑤ 断るときは理由+代替案を伝える
相手の依頼を断る場面でも、ただ「NO」と言うのではなく、「なぜ難しいか」+「代わりの提案」をセットにすると、円滑に自己主張ができます。
「断る=関係が壊れる」と考えてしまいがちですが、誠実さを感じさせる言い回しなら、むしろ信頼が深まることもあります。
効果:自己主張しながらも関係性を良好に保てる。
会話例:
×「無理です」
○「その日は予定があって難しいのですが、来週の火曜なら調整できます」
「嫌われずに伝える人」は、自分軸がしっかりしている
自己主張がうまくできない人の多くは、実は「主張のスキル」ではなく、“自分軸”が不安定なことが原因です。
「これを言ったらどう思われるだろう?」「波風立てたくない」「嫌われたくない」――そんな不安が先に立ってしまうのは、自分の価値観がまだ曖昧で、他人の反応に依存してしまっているから。
一方、自己主張が上手な人は、自分の考えや価値観が明確にあり、それを“押しつけ”ではなく“共有”として伝えているのです。

自分軸がある人は「相手軸」とも対等に向き合える
自分軸とは、「自分がどう感じているか」「自分にとって何が大切か」という“心の中心”です。
これが整っている人は、相手の意見に合わせすぎたり、押し返したりせず、冷静に受け止めながらも自分の立場を伝えることができます。
「共感しつつも、自分はこう考えるよ」と伝えられるのは、自分の立ち位置がハッキリしているからこそです。
ブレない自分軸は、日々の“内省”から育つ
自分軸を育てるために必要なのは、「内省=自分と向き合う時間」です。
以下のような問いを日記やノートで書き出してみましょう。
- 今日の出来事で嬉しかったこと/嫌だったことは?
- そのとき、自分はなぜそう感じたのか?
- 本当に大切にしたいことは何か?
- どんな人と、どんな関係を築きたいのか?
こうして日々少しずつ“自分の考え”を深めていくことで、他人軸ではなく「自分で選び、自分で決める」軸が育っていきます。
「強くなる」のではなく「確かになる」
多くの人は、「自己主張=強く言うこと」と誤解しがちですが、本質はそうではありません。
本当に必要なのは、“揺らがない自分”を持つこと。
揺らがない人は、強く主張しなくても、その言葉に自然と説得力が生まれます。
無理に声を大きくしなくても、「この人は本音で話している」と伝わるのです。
自分軸がある人の主張は、「我を通す」ではなく「共に考える」コミュニケーション。
だからこそ、共感され、信頼されるのです。
まとめ

自己主張は、伝え方のテクニックだけでなく、自分との向き合い方から始まります。
「本当はどう感じているのか?」「何を守りたいのか?」を言葉にできる人ほど、ブレずに、優しく、伝えることができます。
自己主張=強く言うこと、ではありません。
大切なのは、「相手を理解する気持ち」と「自分を伝える勇気」の両立です。
共感力と自己主張のバランスは、他人との戦いではなく、自分との対話から生まれます。
共感だけでも主張だけでも、良好な人間関係は築けません。
どちらもバランスよく持つことで、信頼され、ストレスの少ない毎日へと変わっていきます。
ぜひ今日から、「伝える前に聴く」「自分の気持ちは率直に」の2つを意識してみてください。
あなたの人間関係は、きっともっと楽になるはずです。
今日から少しずつ、自分軸を整えることから始めてみませんか?
自己主張は“共感”があるからこそ伝わる
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